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育児日記

育児日記

出産記

息子は東京の助産院で出産しました。
よく「初めての子から助産院なんて勇気あるね~」と言われましたが、
病院の何をされるか不安な雰囲気が苦手で、私にとっては病院よりも
ずっと安心なお産でした。

■「誕生日は子どもが決める」

妊娠中に夫の転勤が決まり、私は夫の実家に身を寄せて妊婦生活。
赤ちゃんには、夫が帰ってくる土日に生まれてきて!!とお願いしていました。
でも、4月頭の木曜日の夜中。おなかのなかでパンっ!と音がすると同時に、ずーんと鈍い痛みが始まりました。
出血も同時に始まり、「あ~!いよいよだ!この調子だと金曜日生まれ・・・」と覚悟ができあがったもの。
けれども翌日の朝には陣痛が遠のいてしまい、結局生まれたのは土曜日のお昼。夫はしっかり立ち会うことができました。

そして誕生日といえばもう一点。

3月31日が予定日だったわが子に「できれば4月に生まれて~!」とお願いしていたのでした。
息子は、4月のはじめの土曜日という、すべての希望を理解して私たちのもとに出てきてくれたのです。

■「水中出産」

助産院には、水中出産をお願いしていました。それは従姉妹の影響でもあり、高野優さんの漫画の影響でもあり・・・!
陸上での経験がないので比較はできないけれど、体の力が抜けてとてもリラックスできたことは確か。バースプールの縁につかまってふーんといきんでいると、あっという間に子どもが出てくる圧迫感を感じました。
「頭を自分で触って、コントロールして」と言われ、頭を触ってみるとふんわりした髪の毛がさわりました。思わず一緒にプールに入っている夫に「触ってみて!頭だよ!」と勧めてしまいました。生身の息子を実感した一瞬です。
「もういきまないで~はっはっはっだよ~声だして」というアドバイスにしたがったものの「もう出てきちゃう!」という感じで、一気に産んでしまいました。プールに入って10分ほどだったと思います。
生まれた!ほんとうに人間だ!(笑)
お湯の中に出てきた息子を抱きかかえ、へそのをがついたまま陸上へ。
その瞬間は生まれた感動というよりも、早く陸へあげなければ・・・という焦りにも似た感覚で
まだまだアドレナリンが出まくっていた覚えがあります。

■夫と息子のアタッチメント

助産院の出産でうれしかったこと。たくさんあるけれど、一番印象に残ったのは夫と息子との最初のアタッチメントだ。

プールから上がった私と息子は、分娩室の床(床暖房であたたかい)に寝転がって産後のケアを受けていた。陣痛が長引いたために何かとチェック項目は多かったようだが、それがひと段落したところで先生のひとこと。
「ほら!お父さんもシャツ脱いで、横になって!」
何かと思ったら、裸になった夫のおなかのうえに、息子を乗せてくれた。
「お父さんともアタッチメントが大事なのよ~」と先生。
あ~、いい光景だな。夫もいま息子を実感しているんだろうな。
そんな風に思っていたら夫が「おなかが冷たいよ。赤ちゃんの足が冷えてるのかな?」

あわてて先生や私が覗き込むと、なんと息子はパパのおなかの上で
真っ黒な胎便をでろーんと出していたのでした!息子からはじめてのプレゼント。
翌日から夫はそのとき体をふいたお尻拭きでかぶれて真っ赤になるのだけれど・・・。一生忘れないだろうな。




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